壁画を描いた建物が老朽化で取り壊しに
粕壁宿景観再生プロジェクトの一環で、2011年11月に制作した会田建具センターの壁画。
残念ながら、建物取り壊しのため姿を消すことになりました。
ところが、オーナー様の粋な計らいで、すぐ近くに新しく建った新社屋の壁に同じ絵を復元することになりました。
新しい建物に壁画を復元
お盆休みの期間中に着工したのですが、あいにくの長雨で雨の間を縫って制作。
18日からは、目の前ではふるい建物の解体作業が始まりました。
なんと28日(月)に、建物の解体・整地工事が完了し、壁画も同時に完成しました。
2012年に粕壁宿景観再生プロジェクトとして描いた壁画
2017年に新しい建物に再現された壁画
建物の縦横比が以前と変わったので、調整しました。
前の壁画は県道に面していましたが、新しい壁画は生活道に面しているので足を止めて、ゆっくりと見て話しかけてくれます。
ほとんどの車が、絵の前で停止したり徐行しながら絵に目を向けてくれます。
前より建物が小さくなって、壁画も小ぶりになりましたが、見晴らしがよくなり、歩行者との距離感も近くなって、住民の反応は逆に凄いです。
すぐ近くにある神明神社の火消し祭りをテーマにした絵であることや纏に書かれた文字が江戸時代の粕壁宿の町名であることを伝えると、絵の見方まで変わったようです。
この壁画が、この場所に根付いて地域の方たちに愛されていくんだなという実感が湧いてきました。