ウォールアートの現場

壁画、デザイン塗装、オブジェ、アート看板などのウォールアートで建物の外観イメージを演出。ウォールアートのデザインや制作の現場をレポートします。

名画の模写壁画で、トイレを幻想空間に!

都内・方南町の駅近くにオープンしたイタリアンレストラン「eccomi」

のトイレに名画の模写を制作しました。

 

クロード=ジョセフ・ヴェルネの名画「漁師とボートがいる夜の地中海沿岸」

 

 

(正式タイトルは不明)を1,2×1.66mのシナベニヤに制作して、

 

 

トイレ内部の便器の正面の壁面に設置しました。

 

 

 

 

設置後の写真は、撮影距離が1m位しかなく、

 

 

超広角レンズでも画面に入りきれず、お見せできなくて残念です。

 

 

 

原画の約4倍もの大きな絵を、便器に座って見ると、

 

 

一枚の絵画というより目の前に広がる幻想空間です。

 

 

テレビで見る映画と映画館で見る映画の違いによく似ています。

 

大迫力で、自分がその絵画空間の中にいるような状態をつくります。

 

 

 

オーナーさんが、食事とともに提供したいと思い描かれていたおもてなしの空間です。

 

かなり、贅沢な空間ですね。

 

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汐留シティセンターのシェアオフィスのエントランス壁画

JR新橋駅から地下通路で繋がっている汐留シティセンター

 

2Fの料亭を改装した大型のシェアオフィスは、
館内全体が開放的な自遊空間で、
カフェは勿論、立ち会議室、掘りごたつ会議室、キッチン、工作室、ボルダリング・・・・等々、
リフレッシュして、一人一人のパフォーマンスをアップさせるスペースです。

 

今回は、エントランスのメインサインとして、
手描きの壁画が採用され、
「ワーカーのメンタルなリズムが増幅されるイメージ」を表現しました。

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古い家具が、塗装で新しいデザインに蘇る!

以前、玄関ドアの塗り替えが気に入っていただいたようで、新規オープンするマ・メールアンジュ白岡店のキッチンボードのリメイク塗装を依頼されました。


旧・白岡店にあったキッチンボードを新規オープンする店舗に移動して再利用するために、新店のモダンなアメリカンテイストのデザインに合わせたリメイク塗装です。
簡単に引き受けてしまったのですが、家具塗装の大変さにビックリしました。
まず、二人で簡単に運べると思ったのに、びくともしない位の重さで、4人がかりで移動するほど重い高級家具でした。


扉や飾りや金具などの障害物が多く、研磨作業も複雑で大変な手間です。
研磨の後はサーフェイサーを4〜5回塗って、また研磨。
そして。ようやくオフホワイトの上塗りをまた5〜6回。
乾燥したら、マスキングをして、ブルーの塗り分けを数回。
その後、マスキングを外して、全体に数回クリアのオーバーコート。
作業時間は、当初の2倍の2日間かかってしましました。

 

でも、どうです!この仕上がり!
オーナー様夫妻から「まるで全く新しいデザインの家具に生まれ変わった!」と絶賛していただきました。

 

店舗什器の塗装は何度か経験がありますが、家具は全く異次元の世界であると実感しました。

 

塗装前

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塗装後

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作業風景

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セノン阿佐ヶ谷店のシャッターアート完成!

警備保障会社セノンさんの阿佐ヶ谷店のオープンに合わせて、
シャッターにセノンのパトロールカーを描いて欲しいという依頼です。


阿佐ヶ谷駅北口は、昭和の面影が残る懐かしい街並みです。
路地が狭くて車を店の前に駐車するのもはばかり、駐車場を探したのですが、いずれも3〜5台位しか留められない規模で、どこも満車状態。
困っている姿を見て、お隣のお茶屋さんがあちこち探し回ってくれました。
なんて人情的な街でしょう!

 

さあ、作業をスタート。

作業手順は、こうです。

⑴ 事前に塗装された紺色のシャッターに、まず、車の外形の下書きをします。

⑵ 車の形を、白(車の色)で塗りつぶす。

⑶ 車の細部を下書き(トレース)する。

⑷ 車の細部を塗り分ける。(一部、スプレーを使用)

⑸ 細い筆で黒のふち取りをする。

 

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なんとか、完成です。

 

しかし、今回は、予期せぬハプニングでかなり手こずりました。

これまで50ヵ所以上のシャッターアートを手がけてきましたが、
今まで見たことのない変則的な形状だったのです。


事前に用意してきた実寸大のトレース原稿が全く役に立ちませんでした。
シャッターの山が10センチ単位にしかなく、後は複雑な谷ばかりで、
当たり程度にしかトレースができません。
結局、まばらにある当たりの点を頼りに、現場デッサンすることに。

塗りに入っても、谷が多くて筆のコントロールが大変でした。
しかも、車の図形的な線を正確に描いていくのは、正に地獄です。

 

隣のお茶屋さんが、何度も見に来て話しかけてきました。
通りかかりのも次々と足を止めて、しばし見物していきます。

「昔はうちの店にも手描きの絵を描いてもらったんだよ」
「今じゃ、手描きはすっかり珍しくなったね〜」
商店街のご主人たちやお年寄りの方たちにとって、私たちの姿はとても懐かしい光景だったようです。

結局、3日間もかかってしましましたが、商店街の人々との温かいふれあいができて、とてもいい想い出になりました。

 

「こんなデイサービスがあったら」を実現!

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デイサービスというと、バリアフリーとか物理的な快適性には目を向けていても、
楽しそうで行ってみたいという施設はなかなか見かけません。

今回の依頼主は、「ハワイアンカフェのような開放的でワクワクする施設にしたい」
というリクエストでした。
その名も、「OHANA」(柏市)。
ハワイ語で「家族」という意味です。

 

ビッグアートのコンセプトも「人を元気にユカイにさせるワクワク空間づくり」
なので、最高の出会いでした。

店内は、トロピカルでハワイムードたっぷり。
しかし外観は、マンションの1階で元コンビニの跡。
つまり、無機的で無表情なイメージです。
店内の楽しさを外の人に一目で伝わるようにするのが今回の使命です。

 

パラペットには間口17mの壁画、中央にはレリーフ看板、
ウィンドウは目隠しを兼ねたヤシのシルエットでハワイテイストとスケール感を演出し、
入口の看板娘・フラ猫が出迎えるという仕上げです。

 

フラ猫を現場に設置するや否やスタッフさんや通りがかりの人から歓声が上がりました。
反応は上々です。これから、地域に溶け込んで、
地域の顔として人気者になってくれることでしょう。

施設の利用者だけでなく、まちの雰囲気が明るくなり、
地域の人々を元気してくれるような存在になってくれればと祈ります。

デイサービスOHANAのフラ猫に、命を吹き込みます!

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フラ猫、おぎゃ〜です。

昨年10月初めにデイサービスOHANAの外観イメージづくりを依頼されて、
外観と看板は年末に完成し、最後の「お店に命を吹き込む
お店のアイドルキャラクター」の最後の仕上げです。

「もつ焼きいしん」のブタ娘が地元の皆さんに愛されて、
地域の有名店の看板娘にまで定着していったように、
デイサービスOHANAの看板娘として
地域一番の人気店に導いていく重大な使命を背負っています。


それだけに、生き生きと人々に明るさと元気を振りまくような
命を吹き込むには妥協は許されません。

このフラ猫の生みの親であるOBのAYU(あゆ)に
最後の仕上げに参加してもらうことにしました。
AYUはビッグアートを10年前に寿退社し、
今は三児の母として子育てをしながら在宅でデザインを手伝っています。
生後8ヶ月の赤ちゃんもいるので、
途中から家族4人も応援に駆けつけてくれました。
こんな幸せな環境で生まれるフラ猫は最高に幸せ者です。

レイや花飾り、ブレスレット、ヒゲ、鼻、アイシャドウ、アイライン、
そして目玉、ひとつひとつを二人で吟味しながらの作業です。

そして完成!
ピチピチとして愛らしい最高のフラ娘の誕生です。
設定した時のオーナーやお客様、通りがかりの人たちの反応が楽しみです。

デイサービスの看板娘「フラ猫」を制作中!

逆立ちするネコ?

いえいえ、只今フラ猫の着色中です。

昨年末にデザイン、制作、施工を手がけた柏市のデイサービスOHANA

最終締めくくりがお店の看板娘のフラ猫です。

なかなか納得できる仕上がりにならなくて、納期を1ヶ月待ってもらいました。

今度は何とかイメージ通りに行きそうです。

 

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